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山林、原野、土地の場所が分からない場合の確認方法は?

  • 執筆者の写真: 一般社団法人日本不動産管財
    一般社団法人日本不動産管財
  • 2023年2月2日
  • 読了時間: 3分

更新日:1月5日

相続や購入により取得した山林や原野などの土地について、「地番はあるが、現地の正確な場所がわからない」という相談は少なくありません。土地の位置を正確に把握することは、管理・処分・活用において極めて重要です。


本記事では、土地の所在地を確認するための具体的な方法を5つのステップに分けて解説します。



なぜ「土地の場所がわからない」状態になるのか?

まず、土地の場所が不明になる主な原因には以下があります。

  • 地番は分かるが住所表示がない(多くの山林や原野が該当)

  • 以前の所有者が現地情報を残していない

  • 土地が道路に接しておらず、現地へ行きづらい

  • 周辺に目印となる建物や施設が存在しない

こうした場合でも、正しい手順を踏めば土地の位置を把握することは可能です。



ステップ1:地番を基に「公図」と「登記簿」を取得する

まず最初に行うべきは、法務局から公図と登記簿(登記事項証明書)を入手することです。

● 公図とは

土地ごとの地番と形状、隣接する地番との位置関係を示した地図です。縮尺は正確ではありませんが、大まかな位置確認に使えます。

● 登記簿とは

土地の地番・地目・面積・所有者などの情報が記載された法的な記録です。


※どちらも法務局窓口、または「登記情報提供サービス(オンライン)」で取得できます。


ステップ2:自治体のGIS(地理情報システム)を活用する

各市区町村が提供する「地図情報システム(GIS)」では、地番を入力することで該当の土地の位置をWeb上で確認できます。公図と比べて視覚的にわかりやすく、航空写真や地形図と重ねて表示できるため、位置特定の精度が大幅に向上します。

検索例:「◯◯市 GIS」「◯◯町 地番検索」


ステップ3:現地で位置を確認する(スマホGPSの活用)

GISなどでおおよその場所がわかったら、実際に現地を訪れて確認するのも重要です。スマートフォンのGoogleマップやGPSアプリを使えば、目視と位置情報の両面から土地を確認できます。

特に山林や原野では、以下の点に注意が必要です。

  • 地番の標識や杭が見当たらないことが多い

  • 隣接地との境界があいまい

  • 私有地や保安林に立ち入らないよう事前確認が必要



ステップ4:専門家に依頼して正確な位置を把握する

正確な境界を把握したい場合や、書類と現地に不一致がある場合は、土地家屋調査士に依頼するのが確実です。登記に基づく測量や境界確定を行ってもらえます。

また、地域事情に詳しい地元の不動産業者に相談することで、過去の売買情報や土地の特徴から場所を特定できる場合もあります。



ステップ5:インフラの引込状況を調べる

過去に建物が存在していた可能性がある場合、水道局や電力会社に問い合わせることで、該当地番にインフラの履歴が残っているかを確認できます。これにより、正確な土地の位置を突き止められることがあります。



注意点:地番と住所表示は一致しないことが多い

日本の土地には「地番」と「住所表示」という異なる2つの位置情報が存在します。山林や原野の多くは住所が付番されておらず、登記簿には「〇〇市〇〇町字△△◯番×」のように地番でしか記録されていません。

住所でナビを使っても正確にたどり着けない場合があるため、地番を軸に調査を進めることが重要です。



まとめ|土地の場所を特定するためにやるべきこと

土地の場所を特定するには、以下の手順を順番に行うことが効果的です。

  1. 登記簿と公図を法務局で取得する

  2. 自治体のGISで地番を検索し、航空写真と照合

  3. 現地でGPSや目視を活用して確認

  4. 必要に応じて土地家屋調査士に依頼

  5. インフラの引込情報も調べる

「場所がわからない土地」も、手順を踏めば必ず調べることができます。土地を放置すると将来の相続・処分にも支障が出るため、早めに位置を特定し、管理の第一歩を踏み出しましょう。

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