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山林、原野、土地の場所が分からない場合の確認方法は?

執筆者の写真: 一般社団法人日本不動産管財
一般社団法人日本不動産管財
2023年2月2日
読了時間: 4分

更新日:10月2日

相続や購入により取得した山林や原野などの土地について、「地番はあるが、現地の正確な場所がわからない」という相談は少なくありません。土地の位置を正確に把握することは、管理・処分・活用において極めて重要です。


本記事では、土地の所在地を確認するための具体的な方法を5つのステップに分けて解説します。



なぜ「土地の場所がわからない」状態になるのか?

まず、土地の場所が不明になる主な原因には以下があります。

  • 地番は分かるが住所表示がない(多くの山林や原野が該当)

  • 以前の所有者が現地情報を残していない

  • 土地が道路に接しておらず、現地へ行きづらい

  • 周辺に目印となる建物や施設が存在しない

公図・地図データ・現地の手がかりなどを組み合わせて調べます。ただし、古い図面しかない場合などは、場所を十分に確認できないこともあります。



ステップ1:地番を基に「公図」と「登記簿」を取得する

まず最初に行うべきは、法務局から公図と登記簿(登記事項証明書)を入手することです。

● 公図とは

土地の地番・区画・隣接地との位置関係を示した図面です。「地図」と「地図に準ずる図面」があり、後者には縮尺や形状が現況と合わないものもあります。図面の種類を確認して使いましょう。

地番と隣接する土地の配置が記載された公図の例

詳しい手順は「公図から土地の場所を特定する方法」で解説しています。


● 登記簿とは

土地の地番・地目・面積・所有者などの情報が記載された法的な記録です。

所在地と地番が記載された土地の登記事項証明書の例

※どちらも法務局窓口、または「登記情報提供サービス(オンライン)」で取得できます。


ステップ2:自治体のGIS(地理情報システム)を活用する

一部の自治体は、地番参考図や航空写真などをGISで公開しています。所在地の自治体で、地番検索の有無・公開範囲・図面の精度を確認しましょう。地番のない区域や参考図しかない区域もあり、表示だけで境界が確定するわけではありません。

検索例:「◯◯市 GIS」「◯◯町 地番検索」


ステップ3:現地で位置を確認する(スマホGPSの活用)

資料でおおよその場所が分かったら、安全に立ち入れる範囲で、道路・沢・境界標などと照合します。スマートフォンのGPSは場所を調べる補助に使えますが、測位誤差があるため、GPSの表示だけで境界を判断しないでください。

特に山林や原野では、以下の点に注意が必要です。

  • 地番の標識や杭が見当たらないことが多い

  • 隣接地との境界があいまい

  • 他人の土地への立入りには権利者の承諾などを確認し、危険な斜面や倒木のある場所には無理に入らない



ステップ4:専門家に相談する

資料と現地が一致しない場合や、境界を正確に調べたい場合は、土地家屋調査士に相談しましょう。資料や隣接地の状況によって、調査・測量の範囲、必要な手続き、費用は異なります。

また、地域事情に詳しい地元の不動産業者に相談することで、過去の売買情報や土地の特徴から場所を特定できる場合もあります。



ステップ5:インフラの引込状況を調べる

過去に建物があった土地では、水道・電気の供給記録が場所の手がかりになる場合があります。照会に応じるかは事業者によるため、問い合わせ先で確認してください。



注意点:地番と住所表示は一致しないことが多い

日本の土地には「地番」と「住所表示」という異なる2つの位置情報が存在します。山林や原野の多くは住所が付番されておらず、登記簿には「〇〇市〇〇町字△△◯番×」のように地番でしか記録されていません。

住所でナビを使っても正確にたどり着けない場合があるため、地番を軸に調査を進めることが重要です。



まとめ|土地の場所を特定するためにやるべきこと

土地の場所を特定するには、以下の手順を順番に行うことが効果的です。

  1. 登記簿と公図を法務局で取得する

  2. 自治体のGISに地番図があるか確認し、利用できれば航空写真などと照合

  3. 現地でGPSや目視を活用して確認

  4. 必要に応じて土地家屋調査士に相談

  5. インフラの引込情報も調べる

「場所がわからない土地」は、登記資料・地図・現地の手がかりから確認を進めます。十分に特定できない場合は、分かったことと未確認の点を整理し、土地家屋調査士などへ相談しましょう。管理や処分の判断にも、その確認状況が役立ちます。

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