崖の上の竹林の問題
1970年に亡き夫から崖の上の竹林を相続した80代の女性の話がニュースになっています。竹が枯れて崖下の民家に落ち、非常に危険な状況になっています。下に住む人々は命の危険を感じていますが、竹林の持ち主はお金がなく対策ができません。
女性の苦悩
女性は土地の維持に多額の費用を使いましたが、もう余裕がありません。市や不動産業者にも助けを求めましたが断られました。斜面が崩れた際の補修費用や、竹が落ちる問題にも対応できず、近隣からの苦情で頭を悩ませています。
竹が生い茂る土地の持ち主は同区の80代の女性。ようやく捜し当てた女性の自宅を訪ねると「あの土地にいくら使ったか。もう、お金はないです」。工事や測量…。束になった領収書を見せてくれた。 女性によると、問題の土地は亡き夫から1970年に相続。引き取ってもらえないか不動産業者や西区役所に頼んだが「使い道がない」と断られたという。
2001年に斜面が崩れた。市や消防が土砂を撤去してくれたが、安全管理は自己負担と言われた。コンクリートの吹き付け工事にかかった費用は367万5千円。親戚などから借金して支払った。 今度は竹が落ちるようになる。近隣の苦情を受けた西区役所から対応を促す書類が届いたときには「事故が起きたら誰かを殺してしまうかもしれない」と頭が真っ白になったという。 足が悪く、とても自分で処分はできない。年金生活で業者を雇う余裕もない。「もう諦めました。事故があったら刑務所にでも入れてください」。女性は目に涙を浮かべていた。
-「命の危険感じる」近隣住民襲う竹林 相続の80代、資金が底…管理に限界 放棄は法で認められず-西日本新聞
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